奨学生の紹介

2019年10月から2020年3月までに「1996年三田会記念大学奨学金」を使途として寄付いただいた257万円が、以下の方々を含む5名の学生に給付されました。未来ある優秀な学生が、勉学はもちろんのこと、学生時代にこそ積める経験を重ねることで、将来的に社会の先導者として世に還元してくれることを期待するものです。本募金活動は2022年3月まで継続します。1996年三田会の皆さんにおかれましては、可能な範囲でのご協力をご検討いただけますと幸いです。

1996年三田会卒業25周年記念事業実行委員会・寄付事業委員会

① 理工学部 2 年 坂本優太さん

私の大学進学を前に父が転職し、入学後の学費の納入が困難となったため奨学金に応募致しました。コロナウイルス感染症の拡大により、全く異なる大学生活を強いられた中、テレビ会議システムや LMS(Learning Management System:学習管理システム)の恩恵もあり不自由なく勉学に励むことができました。そうした経験から、IT の力で教育にイノベーションを起こしたいと考えるようになり、今は子供たちが環境を問わずいつでも繋がれる教育プラットフォームの開発に自分のエネルギーと時間を注いでおります。奨学金のおかげで、今なお大学生でいられることはもちろん、金銭面の不安が払拭され、自分のやりたいことに集中できています。1996 年三田会の皆様には感謝の念に堪えません。今後とも奨学生として、そして塾生として義塾の理念に応え「社会の先導者」の一員となれるよう邁進して参ります。

② 商学部2年 翟原(ZHAI YUAN)さん

私は中国の河南省からの留学生で、2018 年に日本に来て 2 年間の勉強後、2020 年に慶應義塾大学に入学しました。その直後、私が大学 1 年生の時に父は病気で倒れて、母親が会社を休んで一年間ほど看病してあげました。2 年生の夏休みで帰省した際、父はもういないことが分かりました。しかし、父から文学、音楽、絵画などへの情熱を受け継ぎ、私も今後人々の文化生活を彩るようなクリエーターになりたいです。特に、広告という皆の生活で溢れたものに創意を凝らしていくと、人々にもっと楽しさ、面白さ、感動さをもたらせると思います。そのため、大学の授業以外にも幅広く本を読んだり、講座を聞いたり、美術館を巡ったりして創作に必要な知見を広めています。
 奨学金のご支援をいただいたおかげで、私は二個目のアルバイトをせずにもっと学習に集中でき、もっと日本社会に触れる機会も増えるので心より感謝します。将来は創造環境がより自由な日本で仕事に努め、同じように夢を抱えている後輩たちの助けになりたいです。

③ 文学部・4 年・男子 (お名前非公開)

私は東北地方出身で、大学の近くで一人暮らしをしています。地方から出てきてみると学費や生活費など思いのほか出費が多く、少しでも家計の負担を減らしたいと思い奨学金に応募しました。奨学金をいただけたおかげで、アルバイトの回数を減らし、その時間を活用して気になる授業をたくさん履修したり、読書をしたりと、大学での勉強により一層集中できるようになりました。今しかできないことに時間を使うことができていることを有難く思っています。 また現在は、大学卒業までに気象予報士試験に合格することを目指して勉強中です。将来的には、資格を生かして防災に関わる仕事に取り組み、社会に貢献したいと思っています。 改めて、この度は多大なるご支援を賜り、本当にありがとうございました。

④ 理工学部 2 年・女子 (お名前非公開)

私は大学に入学してから親元を離れて一人暮らしをしており、三兄弟であるということもあって経済的に苦しい状況だったので、奨学金に応募させていただきました。私は小学生の時から量子力学や相対性理論に興味があり、将来はアカデミックな道に進みたいと漠然と考えていました。そして大学に入学し、念願の物理学科に進学することができました。現在は物理や数学の基礎的なことを学び、本格的な物理学を学ぶための基礎を身に着けている最中です。また、勉強のほかにもテニスサークルで体を動かしたり、文化祭実行委員会で文化祭の運営などもしていたりします。一生に一度しかできない経験を思いっきりすることができるのも、勉学に打ち込むことができるのも、奨学金による経済的な支えがあり、時間に余裕が生まれたからです。今後就職活動も始まっていきますが、奨学金によって助けていただいた分を恩返しし、社会に貢献できるように頑張ります。